訪問鍼灸マッサージブログ
2025年5月 2日 金曜日
本日はリンパ浮腫のお話です。女性で夕方になると足がむくんでつらいという方は多くいられると思います。この"むくみ"とは、皮膚や皮膚の下に水分が過剰に溜まってしまった状態です。普通に生活を送るうえで重力の影響受けるため脚でむくみが生じやすくなってしまいます。むくみの原因としては重力の影響、筋肉のポンプ作用の低下(ふくらはぎなどの筋肉が動くことで血液を送り返す作用があります)、塩分摂取過多から心臓や腎臓などの内科疾患によりおこるものもあります。そのむくみの中でもがんの治療によるリンパ切除、放射線治療などによりリンパ管機能低下などからリンパ浮腫が発症している方が多く見られます。
がん治療の中でも婦人科系(子宮体がん・子宮頸がんなど)や泌尿器科系(膀胱がん・前立腺がんなど)がんによる脚のリンパ浮腫や乳がんによる腕のリンパ浮腫が起こります。
リンパ浮腫の症状としては、むくみによる周径の拡大や進行すると皮膚の硬化やリンパ漏(リンパ液が漏れ出る)、蜂窩織炎(皮下組織の感染)などが起こりますが発症時期や症状については個人差が大きい様です。リンパ浮腫は進行性のものであり、できる限り早期発見・早期治療につなげる事が重要です。