湘南リラックスブログ

2025年5月16日 金曜日

訪問鍼灸マッサージブログ

今回は手根管症候群のお話です。以前お伺いしていた患者様にも数名、手根管症候群で病院にかかっていられる方がいました。手根管症候群とは、手に現れる疾患のなかでも多くみられる疾患です。手首(手関節)にある手根管というトンネル内で正中神経が何らかの原因により圧迫された状態です。男性よりも女性に多く、年齢も中年以降に見られます。原因は不明な場合が多いのですが女性ホルモンの乱れによるものではないかと考えられています。
症状としては手、指のしびれが出ます。特に親指からくすり指の半分(中指側)がしびれ、小指はしびれません。また手のひらだけしびれ、手の甲はしびれないなどの特徴があります。症状が進むと、親指の付け根の筋肉が痩せてきます。ボタンをかける、つまむなどの指先の細かい動作が困難になります。
治療としては安静、薬物治療と手術が主になります。まずは安静にし様子を見て、改善が見られない場合は消炎鎮痛の内服薬の使用や手首へのステロイド注射を行います。薬物治療でも効果が薄い場合は手術が検討されます。
症状が慢性的に長期に及ぶと手指の運動が困難になり、感覚が低下したりと日常生活を送る上で支障をきたす様になります。手の痛み、しびれなどが見受けられた際には医療機関を受診し適切な治療を受けることが大切です。



投稿者 湘南リラックス