湘南リラックスブログ
2025年6月21日 土曜日
湘南リラックスブログ
股関節の痛みがある患者が来院されました。
問診をしてみたら、臼蓋形成不全という事が分かりました。
今回は股関節臼蓋形成不全について説明します。
股関節とは、大腿骨(太ももの骨)の上端の骨頭(こっとう=丸くなっている部分)が、寛骨臼(かんこつきゅう)=臼蓋(きゅうがい=骨盤のくぼみ)にはまり込むような形になっています。
正常な股関節では、骨頭のおよそ4/5が寛骨臼に包み込まれています。そのため、安定性がよく、周辺の筋肉を使って前後、左右、あるいは回したりと、自在に動かすことができます。
歩行時には体重のおよそ3倍の力が加わります。
臼蓋形成不全とは、臼蓋(骨盤の骨)の発育が不良で小さく、骨頭を十分におおうことができない状態をいいます。体重の数倍の力がかかる関節ですから、骨頭をうける臼蓋の面積が狭いと、その狭い接触面に集中的に力が加わることになります。その結果、軟骨は早くすり切れてしまいます。
軽度の場合は筋力トレーニングをして保存療法をする事が多いです。トレーニングする筋肉は中殿筋になります。
中殿筋は、股関節を動かす筋肉の中でも立ったり歩いたりするときにとても重要な役割をはたします。中殿筋は、骨盤の骨と大腿骨を結んでいます。
片足で立ったときにバランスを保っていられるのも、この筋肉がしっかりと働いているからです。中殿筋の力が弱いと、骨盤を支えることができず体が傾きます。そのため、歩くときに体が左右にゆれてしまいます。
股関節等の痛みでお悩みの方は、湘南リラックスにご相談下さい。
投稿者 湘南リラックス